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お口に関する話 

緊急時の対応(歯と口の病気や障害)│お口に関する話メインページ
 
 
 「目はこころの窓」とよく言われますが、歯と口もとも顔の美しさを決める大事なポイントです。「歯は健康の窓」といえるでしょう。よく噛んで美味しく食べることが健康な生活の基本です。食べることはまた、人と人とのふれあいや社会的なコミュニケーションの重要な手段です。歯とお口の健康を保ってはつらつとした生活を楽しみましょう。でもむし歯や歯周病などで辛い思いをされた方も多いはずです、ここでは歯やお口に関する情報をご覧いただけます。
     
 緊急時の対応
 
 歯が折れたとき
 歯が抜け落ちたときやぐらつくとき
 顎の骨が折れたとき
 口の中を怪我したとき
 やけどをしたとき
 歯が痛むとき
 親知らずが痛むとき
 歯ぐきが腫れたとき
 顔が腫れたとき
 顎の関節が痛むとき
 口が開かなくなったとき
 顎がはずれたとき
 口内炎ができたとき
 入れ歯を飲み込んでしまったとき
 
歯が折れたとき(歯の破折)
 外傷によって歯が破折したときはすぐに歯科医を訪れてください。この際、折れた歯が見つかれば、持参してください。折れた部分を利用することは難しいですが、折れた場所を推定し、残っている歯を残せるか抜歯しなくてはならないかなどの判定ができます。歯の破折には図のように歯冠部のみが破折しているもの(A)や歯冠と歯根がともに破折しているもの(B)歯根が破折しているもの(C)があります。
 歯冠部のみの破折の場合はほとんど修復できますが、歯冠部から歯根部にわたる場合や歯根の破折では修復できない場合もあります。もし破折の程度が大きくなく、出血も少なければ、破折した部分をそのまま元の歯に接着します。しかし破折の程度が大きく、出血が多い場合は、この方法では治せません。より複雑な方法が必要となります。
 
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歯が抜け落ちたときやぐらつくとき
 脱臼の中でも歯が完全に抜けてしまうような場合を脱落とよびます。脱落はすぐに手当てをすれば歯を助けることができます。
 外力により歯が抜ける場合、歯根膜のほぼ中央で断裂が起きます。すなわち歯根膜の半分は、歯についたまま抜けます。ここで大切なのは、抜けた歯が助かるかどうかは、この抜けた歯についている歯根膜が生きているかどうか、にかかっているということです。もしいきていれば歯を元の骨の穴(抜歯窩)に戻す(再植する)ことにより、歯は再び機能を回復します。
 しかし歯根膜は乾燥に弱く、口の外ではおよそ30分ぐらいしか生きていません。したがって歯が抜けてから30分以内に歯医者さんに元に戻してもらうか、自分で戻すことが重要です。
 歯根膜を長く生かしておくためには、抜けた歯を口の中に入れておくか、牛乳の中に漬けておくのが最良です。こうすることによって歯根膜を数時間生かしておくことが可能です。
 一方、外力によって歯がグラグラになったとき(不完全脱臼)は、歯肉から出血を伴っていることが多いので清潔なガーゼなどで抑え止血を図りながら受診してください。歯がぐらついているときは、歯が抜けかかっているか途中で折れていることが考えられます。そのまま安静にしておくケースもありますが、動揺が激しかったり歯が転位(倒れたり位置がずれた状態)している場合には、歯を元の正しい位置に戻し約1〜3ヶ月両隣の無事な歯と連結・固定して安静にしておきます。外傷歯では、受傷程度の軽重に関係なく、あとから歯が変色したり、歯根の先に病気を作ったり、歯根が溶けたりといった予測できないトラブルが発生する場合も少なくありません。また、無症状でも神経や歯根の治療を必要とする場合もありますので、かかりつけ歯科医と共に経過観察することも忘れないでください。
 
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顎の骨が折れたとき
 あご(顎骨)の骨折のほとんどは外力の作用で起こった外傷性骨折であり、交通事故によるものが最も多く、ほかには作業事故、殴打、スポーツ外傷、転倒などで起こります。特に下あごの骨折は顔面骨骨折のなかで最も頻度が高く、ぶつけた部位が骨折する場合と、ぶつけた部位から離れた関節など弱い部位に骨折が起きることがあります。顎とその周りの組織には、発音や咀嚼など日常生活の上できわめて重要な役割があります。その一つに歯の咬み合わせがあり、骨折によって生じた咬み合わせのくるいは元の状態に戻さなければ、うまく会話や食事ができません。あごや顔面の外傷では、頭部や他の外傷を伴うことも多く、救急救命処置を優先しなければならない場合、あごの骨折の処置が後回しになることもありますが、後遺障害を残さない為には治療を早期に開始することが望まれます。また、処置をされていても正しい咬み合わせに戻されていない場合には、骨折した時と同様に口の開け閉めが出来ない、痛くて動かせない状態のままです。そのような場合には、本来の咬み合わせの回復のために処置が必要です。
 あごの骨折の治療は、ワイヤーで上下の歯を固定して安静に保つだけで済む場合と、手術が必要な場合があります。手術が必要な場合は口の中から処置を行い、本来の咬み合わせをくるわせないように固定した上で、骨折した部分をもとの位置に戻して金属のプレートをネジ止めします。歯の咬み合わせは数ミリの違いも大きな違和感となりますので、あごや顔面の外傷後に口の開け閉めが出来ない、痛くて動かせない状態の場合はもちろんのこと、受傷後にうまく歯が咬み合わない時には、早期に、専門医に受診されることをお勧めします。
 
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口の中を怪我したとき
 口唇、口の中の粘膜や舌は柔らかく傷つきやすく出血しやすいところです。小さい傷では感染に注意すればきれいに治りますが、出血が多く、15分くらい圧迫止血しても止まらない場合は、縫合処置などが必要です。また、転倒などで下顎部を打撲した場合、舌が上顎と下顎の歯の間に挟まっていると、舌や小帯が切れ、かなりの出血がありますので、舌をガーゼなどでおさえて、すぐに受診してください。
 
やけどをしたとき
 熱いお茶などで舌や口蓋に赤く水泡を作ってしまうやけどはすぐ冷たい水を口に含み、冷やすことが大切です。それでもヒリヒリしたり、粘膜に赤いただれや水泡が残った場合は受診し、感染予防の抗菌剤や軟膏により治療します。
 
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歯が痛むとき
 歯の痛みはむし歯によって起こるものと、むし歯と関係のないものがあります。むし歯の痛みはむし歯の進行程度に応じて冷水痛、温水痛、自発痛(なにもしないのに痛い)、噛んだ時の痛みが合わさって発現します。
むし歯は進行度によってC0〜C4に分類されます。
 C0はエナメル質の表面が溶け始めているけれども、穴の開いていない状態です。表面が白濁してみえます。
 C1はエナメル質だけが虫歯になっている状態です。
 C2は象牙質まで虫歯が進んでいる状態です。しかし歯髄にまでは達していません。
 C3は歯髄まで虫歯が進んでいる状態です。
 C4は歯の頭の部分が崩壊して残根になっている状態です。
  痛みを伝える働きがあるのは象牙質、痛みを感じる神経があるのは神経とよくいわれる歯髄です。
 C0やC1はエナメル質にとどまっているので、痛みはありません。
 C2では主に甘いものや冷たいものでしみるようになります。
 C3で歯髄が残っている状態を歯髄炎(=しずいえん)といいます。急性炎症をおこしている場合には、主に熱いものでしみるようになります。慢性炎症に移行すると冷たいものや熱いものにしみにくくなり ますが、食事中に食べ物がむし歯の穴に入ったときなど、急に痛くなることがあります。
 C3で歯髄が全て死んでしまい、根の先の骨まで病気が進んだ状態を根尖性歯周炎(=こんせんせいししゅうえん)といいます。通常は歯髄炎から慢性的に移行し、歯の痛みはなくなります。急性の場合は何もしない状態で、強烈な痛みがあります。いずれにしても早く受診することが大切です。
 
親知らずが痛むとき
 智歯(親知らず)は二十歳前後に萌出するとされますが、個人差も大きく一定でありません。萌出方向が斜めや真横であると生えてこないこともあります。智歯の痛みは周囲の粘膜と骨の炎症により起るもので、智歯周囲炎と呼ばれます。生理的な智歯の萌出途中に痛む場合と、智歯の萌出する隙間がなく、歯が歯肉で覆われ、不潔となり炎症を起こして痛む場合があります。一般に智歯周囲炎には、抗菌薬や消炎剤などが有効です。智歯は萌出方向が異常となり、斜めや水平方向を向き、埋伏状態(埋伏歯)となることが多く、智歯周囲炎の再発を繰り返す場合は、抜歯の適応となります。炎症を繰り返すうちに、炎症が周囲に波及して重篤な状態になることもありますので、適切な時期に適切な処置が必要です。
 
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歯ぐきが腫れたとき
 歯ぐきの痛み、特に腫れを伴っている場合は通常、2つの原因が考えられます。この2つが単独に、あるいは組み合わされて症状をおこします。専門的な診査をしない限り、区別をつけることはできません。その2つとは歯周膿瘍(ししゅうのうよう)と根尖膿瘍(こんせんのうよう)です。
歯周膿瘍とは歯周病が原因で急性発作をおこし、歯ぐきから膿の逃げ道を求める場合です。
根尖膿瘍とは虫歯が進み、中の神経も死んで根の先に病気が進んだときに急性発作を起こした状態です。この場合も歯ぐきから膿の逃げ道を求めます。両方とも何もしない状態で痛みが強く出ます。また、原因になっている部分の歯ぐきが腫れてきて、ひどくなると膿を出すための穴があき、そこから排膿してきます。
 腫れがひどい場合にはその部分を切開して膿を出します。切開したところや歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目)または根の穴を通して薬で細菌を洗い流します。抗菌薬を投与し、痛みが治まってから通常の歯周病や根の治療を行います。
 
顔が腫れたとき
 腫れは炎症、腫瘍、のう胞で生じます。腫れやすいところは歯肉、上顎の口蓋、頬、舌の下、耳の下、唇などです。一般に炎症の腫れは腫れる前に痛みがあり、押すと痛みがあります。また、自然に消退することもあります。これに対し腫瘍やのう胞の腫れは痛みを伴わないことが多く、腫れの変化が少なく、自然に消失することはありません。この場合は特殊な検査が必要です。痛みを伴って腫れた場合は応急的に水(氷は×)で冷やすといいですが、早めに受診してください。
 
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顎の関節が痛むとき
 顎関節の痛みが起こった場合、まずは安静を保つために無理に大きく口を開けないことです。また、やわらかい食物をとるようにし、頬杖やうつ伏せ寝しないように注意してください。顎関節は耳の少し前にあり、骨組織とクッションの役目を果たす関節円板(左図の青い部分)などの軟組織からできていますが、様々な原因で関節内の傷がついたり、関節円板がずれてうまく動かなくなることもあります。
 また、あくびや食事中に突然痛みが起こることが多く、口を開け閉めするときにポキポキ、カクカクと音が出るときもあります。鎮痛剤や湿布によって一時的に楽になることもありますが、専門家に受診し、原因にあった治療が必要です。
 
口が開かなくなったとき(開口障害)
 あくびや咀嚼中に突然口が開かなくなることがあります。この場合も顎を安静にすることが大切です。親知らずの抜歯後などにも起こることがありますが、この場合は数日で治ります。かみ合わせの不良や歯ぎしり、習癖などの原因により関節円板がずれ込み、ひどい場合には元に戻らなくなり、結果として口が開かなくなります。いずれにしても専門医の診察を受け、円板のずれを治し、顎を動かす処置やマウスピースのようなスプリント療法などを行います。重度の場合は関節円板に穴が開いたり、関節が変形し、手術が必要なこともあります。
 
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顎がはずれたとき(顎関節脱臼)
 顎関節は靭帯などによって動きすぎないよう制限されていますが、打撲、過開口、むち打ち損傷などの異常な外力が加わった場合、元の関節のへこみに戻らなくなり口を閉じれなくなります。自分で閉口不可能な場合は、あわてず最寄の歯科医を受診してください。徒手的(手を使って)整復を行いますが、整復困難な場合や痛みの激しい場合などは歯科口腔外科で対応します。習慣性になる場合もあるので注意が必要です。
 
口内炎ができたとき
 一般によくみられるものはアフタ性口内炎と口角びらんです。アフタは直径2〜10mm程度の類円形で境界が明瞭な潰瘍です。接触や刺激で痛みがあります。原因は明確にわかっていませんが、胃腸障害、月経、精神的ストレス、ウイルス説、ビタミン欠乏説などが考えられています。何度も再発を繰り返す場合には、他の病気と関連することがあります。通常、2週間程度で自然治癒しますが、。口角(こうかく)びらんとは唇の角の部分に割れ目ができ、口を大きく開けると痛んだり出血したりする症状をさします。細菌の感染や機械的な刺激で起こりますが、全身疾患の一部として出てくる場合もあります。その他にもいろいろな粘膜の病気がありますが、歯科医師であっても鑑別が難しい病気もありますので、特に治りにくい口内炎はご注意してください。
 
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入れ歯を飲み込んでしまったとき
 義歯の誤飲は高齢者の方などに起こることがあります。総入れ歯のような大きい物でも誤飲する可能性があります。誤飲するような方では喉で異物を感知し、これを排除するというからだの機能が十分に働いていないことが考えられます。誤飲を疑う場合はレントゲン検査で誤飲物とその位置を確認します。誤飲物が消化管にあって形が平坦で小さければ、排便とともに体外に排出されることを期待します。しかし義歯などに付属する金属線などで消化管を傷つけ、重症に成ることもあるので、慎重に対処する必要があります。また、胃などに停滞し排出が期待できないと判断された場合や気管に入った場合には、専門家に依頼し内視鏡などで摘出します。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
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